9/9の抄読会

Vitamine D(Vit. D)は多くの骨粗鬆症の患者さんに処方されています。Vit. Dは骨のみでなく、骨格筋や神経にも作用することが知られています。Nutrition&Metabolismに骨格筋トレーニングへのVit. Dの作用が掲載されていたので、修士2年の福本さんに発表してもらいました。

Does vitamin-D intake during resistance training improve the skeletal muscle hypertrophic and strength response in young and elderly men? – a randomized controlled trial, 2015.

レジスタンストレーニング中のビタミンDの摂取は、若年者と高齢者の骨格筋肥大および筋力を向上させるか?-無作為化比較試験

若年者と高齢者、それぞれ17名で解析しています。高齢者では単位面積あたりの筋力が増加、若年者では筋肥大作用を持つmyostatinの遺伝子発現が減少しました。若年者と高齢者では共に筋線維がIIxからIIaに変化しました。Vit.Dの筋へ作用は対象の年齢によって異なるようです。およそ、筋線維のタイプ、myostatinの発現、筋出力/単位面積の増加に作用することがわかりました。日光をほどほど浴びるてVit.Dを増やすことで、骨のみでなく骨格筋も様々な変化を受けています。

Vit.Dの作用について福本くんがまとめてくれた図です。Vit.Dは運動器以外にもいろいろな作用があるようです。面白いですね。

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